ITILを理解するうえで、ITIL解説本を活用するのは非常に有効なことです。
しかし、注意しなければならないことがあります。
ITIL解説本はITILコア書籍を解釈し解説してあると考えるからです。
ITILコア書籍は、ベストプラクティス集であり、
「こうしたほうがよい」「あのようにしたほうがよい」と書かれています。
と、いうことは、コア書籍と解説本の間には、筆者による解釈があります。
とうぜん筆者の経験や文化から解釈は異なってくると考えられます。
よって、あっちの解説本では○○と書いてある。こっちの解説本では△△と書いてある。
どっちが正解なの?
解説本=コア書籍+筆者の経験+筆者の考え
である限り、どちらも正解であるといえます。
ただし、ITILを導入したいと考える現場にとって、それが正解なのか?
そこがITILを導入するときの注意ポイントになります。
ITILの解説本は、ITILの全容を把握するためには大変すぐれた書籍であることに間違いはありませんが、
具体的に突っ込んだ話になった場合は、コア書籍に軍配が上がります。
解説本を読み、「えっ?具体的にはどうすればええの?」となったら、コア書籍を読むとよいでしょう。